ラストスパート&「終章/空の境界」絵コンテ集出ます



制作側にとって、完成映像を「終わりのビジュアル」とするなら、"画コンテ"は映像の始まりのビジュアルともいえます。 スタジオは仕事納めに向けて最後の大山、コミックマーケットもいよいよ明日に迫っていますね。ufotableブースにて販売予定の「終章/空の境界」画コンテ集はいわゆる通常のコンテ集とは"少し変わった"プロダクツとなっていますので、こちらにて簡単にご紹介させていただきます。(画像は発注前のイメージ画像ですのて、実物と異なるかも知れません。)

・画コンテ集収録の監督コメント
コンテの進め方としては、最初は通常通り、僕が紙に書いた第1稿があります。それをデジタル班にまわして3Dで再現してもらいました。これが第2稿です。そこでキャラクターのモーション、カメラの動きも含めて全体のタイミングをとってムービー化を行いました。理屈としては正しくできていて、設計図としての役割は100%果たしているのだけど、どうしても雰囲気がでない。そこでキャラクターデザインで作画監督の須藤君に清書をしてもらいました。これが第3稿で決定稿となります。
この3Dで組む、を実際にやってみると、実写の撮影現場を歩いているような感覚に近いです。各ショットでのカメラの配置が俯瞰できるのでアニメ=絵、という感覚から少し離れることになります。正確であるが故、の不具合も出てくるのですが、これもある程度CG側で吸収、最終的には須藤さんの手でひとつのレイアウトとしてパッケージ化されていきます。作業時は以下のような画面でディテールを調整していく感じです。すべてのプロセスはある程度同時に進んでいました。



デジタル部では一連の作業をprevis (プリ・ビジュアライゼーションの意)と呼んでいます。各ショットを社内で事前に編集にかけ、紙ではなく、映像上でプレビューを何度も繰り返しました。そうして決定した尺やレンダリング画像をはめ込んで作画素材と合成>完成した"コンテ"として終章では扱われています。


映像のプレビューで使われた素材のスクリーンショット。

収録Sample

全七章の締めくくりをどう迎えるか、万全を期す為に事前に、あらゆる角度から検証した計画書が今回の絵コンテであり、スタッフの共有イメージとして 随所で利用された訳です。
そんな画コンテ集ですが、装丁も"布製"で担当者によれば今までの「空」のプロダクト・イメージにあわせて"キラキラ"してるそうです。
手にとった方に大事にしたくなるような質感になっているんじゃないかしらん。
「終章/空の境界」は僕たちの出会えた『空の境界』という作品の最後をくくるに相応しいビジュアルを目指して、大切に作りこみました。 その"始まり"を感じて貰えれば幸いです。
限定ながら当日1000部持込みますのでご期待下さい。

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